シアター オーケストラ トウキョウ

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ご挨拶

福田一雄

シアター オーケストラ トウキョウ
名誉音楽監督
福田 一雄


~シアター オーケストラ トウキョウ について思うこと~


オーケストラという語は元来ギリシャ語の“オルケストル”にその元がある。“オルケストル”とはギリシャ語で平土間のことである。紀元前のギリシャ悲劇の上演の際、舞台(スケネという)の前のオルケストルに陣取った楽士達が劇の進行に合わせて演奏したことに由来し、オペラ・バレエの発生とオルケストル楽士達がその舞台芸術の発生に関わり、15世紀になってバレエやオペラが今の形の元になった時にこのオルケストルにいる楽士達のことをオーケストラというように、そして、舞台が始まる前に楽士達が演奏をする曲をシンフォニアというようになった。
今は、“シンオニイ”という語は、このシンフォニアの複数の語でいつしか演奏のみを芸術をさすようになったが、本来オーケストラは舞台の前で演奏するのが本来の役割であった。

ロシアの名指揮者ムラビンスキーは、バレエ「ライモンダ」の指揮でデビューした。そして、カラヤンは、ドイツの小都市ウルムの劇場でオペラやバレエの稽古ピアノを弾きながら研修し、世に出た。ウィーンフィルは元来ウィーンの国立歌劇場でバレエやオペラの演奏をするのが本来の劇場オーケストラで、それが音楽のみを演奏する時にウィーンフィルハーモニーと名乗っている。ロンドンの王立歌劇場、パリ・オペラ座、ニューヨークのシティバレエなどは専属のオーケストラがそれぞれ舞台作品のための名演奏をしている。
我が国では、NHK交響楽団をはじめとして、ステージの上でブラームスやベートーヴェンを演奏することを本業とするオーケストラがあったが、本来のオーケストラのある形の劇場オーケストラはなかった。
シアター オーケストラ トウキョウは本来のオーケストラのあり方を持つ日本唯一の演奏団体で、主にKバレエ カンパニーの上演を受けもっているが、この事は日本でオーケストラのあり方として最も理想的なものと言える。舞台音楽(主にバレエ)を演奏させれば日本で一番、いや世界でも有数の実力を持つ団体に成長した。

私は10代の終わりから、バレエの研修ピアノを弾き、25歳でバレエの指揮者としてデビューしたが、いつもバレエ音楽をオーケストラリハーサルには手を焼いていた。1回や2回のオーケストラリハーサルで主にシンフォニーを演奏しているオーケストラが、バレエ団を招待し演奏出来るはずもなく、なんとか辻褄を合わせてきた。
このシアター オーケストラ トウキョウの成功を心から喜んでいる。

福田一雄


活動理念

「シアター オーケストラ トウキョウ」は、
オーケストラの原点“劇場音楽”を追求し、
素晴らしさを伝える演奏活動を目指します。

踊り・音楽・美術の融合として切り離せない総合芸術であるバレエ・オペラにおいて、オーケストラの演奏は単に伴奏ではなく、重要な役割を担っています。そして、その歴史において音楽は作品を後世に残す大切な記録でもあるのです。

姉妹団体であるK-BALLET COMPANYと共にバレエ音楽のプロフェッショナルとして、音楽文化への貢献を、そして真に作品に寄り添った演奏と劇場音楽へ深い理解を備えた演奏で、観客の皆さまへ感動と喜びをお届けいたします。

主な事業

  • コンサート
  • バレエ公演
  • 指揮
  • バレエ公演
  • 室内楽
  • 金管アンサンブル

社会貢献事業

  • 0歳児からのキッズコンサート
  • 学校・芸術鑑賞会
  • 楽器クリニック/ワークショップ
  • 楽器用マスク開発協力